マカで抗ストレス
マカは一般に滋養強壮、精力剤として知られています。
一方、あまり知られていないマカの効能として抗ストレスの働きがあります。
マカの歴史は非常に古くインカ帝国の時代にまで遡ります。
マカはアブラナ科の植物でその根の部分を食用や薬として使います。
南米ペルーアンデス山脈で栽培され、その優れた効能から長年に渡り人々に重宝されてきました。
ストレスを軽減するマカの成分とその働き
マカは多くの栄養成分をバランスよく含みます。中でも抗ストレスに効果的な成分としてビタミンB群、ビタミンC、セレン、亜鉛、アミノ酸のアルギニンとトリプトファンなど複数を含有しています。
それぞれの成分の働きをご紹介します。
- ビタミンB群
ストレスはうつ病の要因のひとつです。
ビタミンB群が不足するとうつ病をはじめ自律神経失調症、精神不安、無気力感、焦燥感など精神の健康に悪影響を及ぼす場合があります。
ビタミンB群にはストレスに強くなり自律神経を整え、負の感情を抑える働きがあります。 - ビタミンC
ビタミンC は抗酸化作用の働きがあります。
抗酸化作用とは、体を酸化させ老化の原因となる活性酸素を抑える働きのことです。
活性酸素はストレスによっても増えます。
ビタミンCは活性酸素を除去し、抗ストレスホルモンであるコルチゾールを合成する成分のひとつです。 - セレン
セレンはミネラルの一種です。
セレンは体の抗酸化力を高め活性酸素の発生を抑え、うつ状態を改善しストレスを減らす働きがあります。 - 亜鉛
亜鉛はストレス解消に非常に重要な成分です。
亜鉛の不足は無気力感や不安感を増大させ、うつ病のような症状がでる原因になります。
亜鉛は神経伝達物質の合成に関与している成分でもありストレスを軽減します。 - アミノ酸
アミノ酸とは人の体の20%を占めるたんぱく質の元になっている成分です。
自然界全体には数多くのアミノ酸が存在していますが、人の体を構成するアミノ酸の数は20種類あります。
そのうちの9種類が人の体内では作り出すことのできない必須アミノ酸で食品から摂る必要があります。
マカに含まれる必須アミノ酸のトリプトファンはセロトニンという神経伝達物質を作り精神の安定に関与します。
アルギニンは成人にとっては非必須アミノ酸のひとつで、ストレス性の高血圧や心拍数の上昇を抑制し、ストレスによる胃潰瘍などを抑える効果があります。
注意すべき点
マカはアブラナ科の植物ですので、アブラナ科の野菜にアレルギーのある方は注意が必要です。また、妊娠中、授乳中の方も摂取しない方がよいといわれています。
服用中の薬がある方や持病のある方は自己判断で摂取せず、医師に相談しましょう。
マカはご紹介した抗ストレスに効く成分の他にも鉄やカルシウム、16種類のアミノ酸を含むバランスの取れた栄養価の高い食品です 。
ストレスの多い現代、抗ストレスの効能をもつマカに注目したいですね。